Vocabulary Treeの作り方

Vocabulary Treeの作り方

洋書を読むときに「もっと単語が解ればなぁ」と感じる方は多いはずです。

今回は、単語力をつけるノートの書き方をお話します。Vocabulary Treeです。

 

洋書1冊につき、1枚メモを作るだけで単語力がどんどん身に付きます。

特に、特定分野(例えばマーケティングコーチング、その他どんな分野でも!)の本を
何冊か続けて読み、Vocabulary Treeを作ると効果的です。

読み進む度に「あ、この単語は前の本でも出てきたぞ」と、実感できるでしょう。

 

前回のContents Map同様、今回もマインド・マップの形で描いていきますが、Vocabulary Treeは、洋書を理解するためではなく、特定分野の単語力をつけることが目的です。

みなさんが学習したフォトリーディングの手順や、マインド・マップの描き方とは、手順が多少違う箇所もあります。ご了解下さい。

 

さて、今後、何回かに分けて具体的なVocabulary Treeの作り方を解説します。

このシリーズで使う洋書は、「THE E-MYTH REVISITED(MICHAEL E.GERBER著)」です。
海外でベストセラーになり、日本語訳も既にある洋書です。

(英語初心者でも、洋書と和書の両方を持っていれば、ツリー作りもカンタンですよね)
 

今回は、Vocabulary Treeを作る大まかな手順を紹介します。

実際の洋書でチャレンジする前に全体像を把握しておきましょう。
 

【準備をする】

1.フォトリーディングする
  ・まずは選んだ洋書を読みましょう

 

2.学習する分野を決める
  ・どんな分野の英単語を学習するか決めます

 

3.学習する分野の単語力が得られそうな章(部分)を選ぶ
  ・コンテンツリスト(目次)などから推測して章(部分)を選びます

 

4.白紙を用意して基本情報を書く
  ・用紙の上に洋書のタイトルと学習分野、真ん中に章の名前とページ、日付を書く

 

5.目的に関連するグループを日本語で3つ以上、中心の周りに書く
  この時「その他」という項目も一緒に書き込む
  ・例えば、学習分野が「起業」だとすると、関連するグループは「市場調査」
   「集客」「マネジメント」など。最後に「その他」を入れておきます
 

6.各グループに対して、5つ以上、関連する言葉を日本語で書く
  ・例えば、「市場調査」に関連するのは「消費者」「卸業者」「分析」など
 

7.日本語で書いた言葉の下すべてに、英単語を書き込む
  ・わからない場合は辞書を引いて英単語を書き込みます
 

ここまでで、Vocabulary Treeの準備は終了です。
 


 

次は洋書から英単語を見つけていきます。
 

【洋書から英単語を拾う】
 

8.選んだ章(部分)から気になる単語を拾う
  ・ラピッド・リーディングの要領で気になる単語を指で探していきます
   この時、単語の意味が解る、解らないに関係なく、気になるものを探します
 

9.見つけた単語にはマークを付ける
  ・蛍光ペンや赤ペンなどで直接洋書にマークしていきます
   何回も出てくるが意味が解らない単語にもマークします
 

10.マークした単語をVocabulary Treeに書き込む
  ・この時、意味の解らない単語は辞書を引き、日本語訳も書きます
    

11.既知の単語、知らなかった単語は色を分ける
  ・書き込む際には、意味が解らず辞書で調べた単語は赤、既に知っている単語は青など、色を変えて書き込みましょう。後からみた時、単語学習の足あとになります
 

12.できたVocabulary Treeを別の紙に清書する
  ・洋書から拾った英単語は、関連するグループのエリアに置いていきます   
   色や、絵などイメージを入れて記憶に残るように描いていきます。
 

以上で、Vocabulary Treeの完成です。
 

将来、同じ分野の洋書を読む前に眺めて、復習をしましょう。

次の読書がスムーズになるはずです。
 

言葉で書くと、大変そうですね。

でも、実際にやるととても楽しく、集中して単語の勉強ができます。
 

次回は、実際に「THE E-MYTH REVISITED」を使ってVocabulary Treeを作ってみますので、理解しやすくなると思います。ご興味のある方は、amazon.co.jpなどで購入しておくと良いでしょう。お楽しみに。
 

※「THE E-MYTH REVISITED」日本語版:「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術 世界文化社